データエンハンサーの戯言置き場

データサイエンティストを挫折した人がデータとアナリシスのエンハンスメントについて考える

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このページは初めての方に向けた自己紹介とその他諸々のページです。よしなに。




自己紹介

某インターネット企業にてデータアナリストを経てデータサイエンティストになれず、データエンハンサー(自称)、アナリシスエンハンサー(自称)をやっております。 ブログの内容は個人の意見・見解であり、所属組織の意見・見解とは異なる事があります。




データエンハンサーとは

自称です。

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やりたいことを主張する前にできる事を増やそう

どうもです。

今日はいつもより短めに書くつもりです。

 

 

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導入

よく見る図ですね、will/can/must。元ネタはドラッカーとかシャインとか言われてるけど本当のところは知りません。

やりたい仕事がわからない、っていう人はすごく多いんだけど、一方でやりたい仕事はあるけど評価やアサインがついてこない、っていう人もまた多いんですよね。

やりたい仕事がわからない人はまあそういう本もちょくちょくあるので読めばいいと思います。今日はやりたいことがあるけど、やらせてもらえないとか、評価されないとか、そういう人に向けたお話。

 

やりたいことをやって欲しい給料がもらえるわけではない

大前提ですね。評価とか給料とかは、willとかcanよりも、Mustの部分で決まります。組織に必要な事をやって貢献すれば評価は上がるし、組織に貢献していなければどれだけスキルがあってどれだけやりたい仕事をしてても評価は上がらない。

収益というのは誰に何をもたらしているかによって決まるという大前提を忘れると、頑張ってるのに評価されない、という事になっていく。

 

評価というのは、世の中的や組織内での相場観とか、組織内での課題感みたいなところに強く影響されるので、組織が課題だと思っている部分にクリティカルにヒットするなら、実はそんなに難しい仕事じゃなくても評価が上がっていく。たとえば、ビジネス組織にエンジニアが入ると大した仕事してなくても評価が爆上がりしたりすることはちょいちょいある。

 

まず、その仕事でいくら欲しいか、その仕事はこの組織にニーズがあるか、というのはよく考えないと、かなり痛い目に合うことは多い。

最近だとエンジニアで1000万!とかデータサイエンティストで1000万!とか、私のタイムラインだとよく話題に上がるんだけど、実際に1000万クラスの人材を引っ張ってきてでも出したい成果、課題感っていうのは組織側がそこまで強く持っているケースが少なかったりする。

 

やりたい仕事が、本当に組織に必要とされるのか、というのをまず考えましょう。

 

出来ることが増えるとやりたいことが増える

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得意な事とやりたいことって必ずしも一致しないケースが多いし、この2つは分けて考えたほうが良いっていう意見もあるんだけど。

意外と人間って単純で、得意なこと、誰かから必要とされる=承認欲求が満たされること、尊敬されることをそのままやりたい仕事と勘違いしがちだし、勘違いできるんですよね。

 

私は小中高と体育が死ぬほど嫌いだったんだけど苦手と嫌いはかなり一致するんですよ。苦手だから嫌い、嫌いだから努力しない、努力しないから苦手のまま、っていう一歩も動かないスパイラルは簡単に生み出せる。

 

逆に言うと、どんな分野でもそうだけど、努力するとうまくできるようになる、うまくできると楽しくなる、楽しくなると更に努力できる、っていう正のスパイラルを作ることもできる

 

楽しいと夢中になれるので、頑張れちゃうんですよね。

 

出来ること(Can)を増やしながら夢中になれるものをたくさんつくっていくと必然的にやるべきこと(Must)との被りが大きくなる。さらに、夢中になれるくらい好きなものができると、それがだんだんとやりたいこと(Will )に変わっていく。

 

出来ることが増えるとやりたいことの解像度が上がる

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それだけではなく、やりたいこと(Will)には解像度というパラメータもあって。出来ること(Can)が増えていくと、やりたいこと(Will)がどんどん鮮明になっていくんですよね。

何も出来ない状態だと、「データサイエンティストになって世の中に貢献したい」みたいなふわっとしたWillだったのが、どの業界でどういう方法でどういう課題解決がされているのか、という知識がつくことによって、「XX業界で△△なデータサイエンティストとして○○な成果を上げたい」と具体的にできる。

 

やりたいこと(Will)が具体的になればなるほど、次に出来るようになるべきことの解像度も上がっていくので、(Can)が更に増えていく。ここにも正のスパイラルが出来上がる。

 

そもそもやりたいことをやるためには周囲からの信頼が必要

会社は学校じゃない、なんていうのが流行った(炎上した?)時期もあったけど。そもそもやりたいことだからすぐやらせてもらえる、なんて事は無いんですよね。やりたいことはやらせる理由として十分じゃない。

 

その役割を与える側からすると、何らかの成果を出してもらう事を期待してるからアサインされるわけです。逆に言うと、こいつにこの仕事をやらせても何も成果出なそうなだな、って思われていたらやりたい仕事なんかやらせてもらえないんですよね。

 

信頼がない状態でじゃあ任せてみるか、ということにはなかなからならない。信頼が如何に重要か、とか信頼をいかに築くか、という話はこれもまた別の記事で書きたいんだけど。最低限、「この人にやりたいことやらせてあげたら成果を上げられそう」という、期待を持たせる必要がある。

 

こう思わせる方法はいくつもあるんだけど、出来ることを増やして成果を積み上げておくのが最も堅実な方法。スキルがあります、とかやりたいです、っていうのはいくら主張しても駄目で、「これだけ出来ました」っていう報告の質と量で信頼というのは積み重ねられるもの。

 

信頼がある人だからこそ任せてもらえる、という基本中の基本を忘れると、いつまでたってもやりたいことやらせてもらえない、という主張を繰り返す羽目になるのでここを履き違えてはいけない。大抵はやりたいことがあるのにやらせてもらえないときは、信頼の蓄積が足りてない、実力が足りないと思われているという状況なので、真摯に受け止めて実績を増やしていこう。

 

まとめ

ということで今回はコンパクトにまとまりましたね。

やりたいことをやって、しかも評価される、っていうのは結構ハードルが高いので一つずつ出来ることを増やして積み重ねながら焦らずにやっていきましょう。

 

今日はこんなところです。

 

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