データエンハンサーの戯言置き場

データサイエンティストを挫折した人がデータとアナリシスのエンハンスメントについて考える

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自己紹介

某インターネット企業にてデータアナリストを経てデータサイエンティストになれず、データエンハンサー(自称)、アナリシスエンハンサー(自称)をやっております。 ブログの内容は個人の意見・見解であり、所属組織の意見・見解とは異なる事があります。




データエンハンサーとは

自称です。

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仕事をしてるだけでは身につかない、知識の広げ方、深め方

どうもです。おはようございます。

昔、なんかこんな話をquoraかなんかで見たんだけど思い出せないのであらためて書いてみるという話。どこだっけなあ。ふぁぼった記憶はあるんだけど。

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知識を増やす事と深めること

 

導入

昔からよく言われるけど、「T型人材」って言葉がある。最近あんまり聞かないかも。いつからあるのかは知らないし起源もちょっと調べたけどよくわからなかった。

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横棒を知識の広さ、縦棒を知識の深さに見立てて、この両方を持った人の事をT型人材と呼ぶ。この考え方自体は結構広くつかわれてるみたいで、専門性が二本あるπ型人材とか、専門性二本をつなぎ合わせるH型人材とか、なんか色々あるみたい。

T型人材とは?<I型・π型・H型>との違い、2020年に必要とされる人材の要件 - カオナビ人事用語集

メルカリコーポレートの横田さんは韮型なんていうのを提唱していたりする

「僕らは最初から富士山ではなく、エベレストに登ると決めている」メルカリを支える韮人材談義全文 | mercan (メルカン)

 

いずれにせよ共通しているのは、知識の広さ=横軸と、知識の深さ=縦軸を両方とも広げていきましょう、という話。

 

概念としてはよく言われてるしわかるけど、実際に身につけるのってよくわかんねーよな、って思っていたんだけど、冒頭のquoraを見たときにすごいしっくり来たんですよね。元ネタ見つけられないんだけど、要は最初の表みたいな話。

 

普段の仕事で深さと広さを両方身につけるのは困難

この、知識の広さと深さって普段の仕事をしてる中で同時に身につけるってかなり困難で、特に広げる方がめちゃくちゃ難しい。

与えられた仕事をうまくこなすために色んなことを調べまくって試しまくっていけば、深さというのは結構伸ばせる。一方でそれだけだと他業種他業界の知識までは絶対に広がらない。

例えば与えられた仕事が「業界調査」みたいなのであれば、とにかく広く情報を集めてまとめる業務になるので、知識を広げるチャンスはある。一方で、その知識を実務に活かす経験は積めないでそれだけでは絶対に深まらない。

真面目に仕事をこなすだけでT型になれるか、というとどうしてもI型になっちゃったり一型になっちゃったり、どちらかだけになっちゃう。

 

知識の広さとは

広さにも色々考え方はあるだろうけど、「語彙力」と考えてしまうのが結構楽。例えば知らない業界、知らない業種で普通に使ってる単語って結構通じない。

こういう"語彙力"って、目の前の仕事に直接関係が無いので絶対に身につかないんですよね。特に、他業種多職種の知識というのは本当に入ってこない。自業種自業界の知識ですら、同僚の又聞きでしか入ってこなくなっちゃう。

知識が狭くなっていくと、なにか課題にあたったときでも常に同じ方法で解決しようとする。包丁しか持ってないと、髪を切る時にも包丁を使ってなんとかしようとしてしまうんですよね。もしくはハサミをゼロから作り始めようとしてしまう。俗に言う車輪の再発明というやつ。

知識を広げる事は普段から意識的にやっておかないと、包丁で髪を切る魔神になってしまうので、これは普段からやっておかないといけない。

 

知識の広げ方

最初の表の縦を広げていく作業。どうすれば知識が広がるのか。

とにかく好奇心を持つことが一番大事。私はあらゆるマインドセットの中で好奇心こそが二番目に大事だと思っているのだけれど(一番は度胸)、これが本当に大事。

 

好奇心ってある程度は育てることができて、知識欲というのはある程度本能に組み込まれているので、これをちゃんと活かす環境を整えていくのが重要。別に好奇心の専門家じゃないのでこういうのは他の記事に譲るけど。

好奇心は成長の秘訣! ビジネスにこそ活きる好奇心の "育て方" - STUDY HACKER|これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア

 

初めのうちは好奇心とかあろうがなかろうが、多少つらいけどとにかく色んなものを調べまくる、という時間を作るとよさそう。とにかく調べまくる、知らない単語を見逃さない、検索エンジンと仲良くなる。wikipediaを片っ端から読む。それから、色んな人と話す。話したことない人と話す、知らない人が発している情報に敏感になる。

 

とにかく広げようとしないと広がらないので、意図的に広がる工夫をしていくのが良い。

 

できれば闇雲に広げるのではなく、領域を絞って広げていく。ニュースのトップ記事を順番に読むような広げ方よりも、一段深く例えば「XX業界」とか、「XX職」とか、「XX学」とか。

 

意外とインターネッツな業界にいても、「IT業界」のことを知らない人は多いし、「web関連技術」のことを知らない人も多いなあ、と周りを見て思うんですよね。うちでいうとマーケ×データサイエンスの領域だけど、隣接している業界業種の事って意外と知らない。なんなら隣の事業部のことすらもよくわかってなかったりね。

 

こういう、隣接業界の知識というのは意図的に摂取しておかないと、結構タコツボ化しちゃうので意図的に増やす努力をしよう。

 

知識の深め方

知識っていうのは、検索したり本読んだりこういうブログを読んだりしてても絶対に深まっていかない。なぜならこの手の手軽に手に入る知識には経験が伴わないから、表層的なものばかりになっちゃう。

 

これを深くしていくには、絶対的に経験を積まないといけない。インプットだけではだめで、必ずアウトプットをする。アウトプットの無い知識は実務の世界では"評論家"って言われて結構嫌われる。

 

事前に広めておいた知識が、経験を経てより強固になる。表層的だった知識がリアルな知識になる。経験を積むことで、広げた知識に勘所や事例のようなものが紐付いていく。

 

こうしてリアルな経験を積むと、更に課題がでてきて次に入力すべき知識が見えてくる。知識の解像度が上がっていく。こうして解像度が上がっていく事が、更に深い知識を生み出し、最後には知恵として結晶化していく。

 

ということで、なんかポエミーな書き方になってしまったけど、とにかく目の前の仕事の経験を積みながら、自分の知識の足りない部分を明らかにし、それを更に学んでいくことがとても良い深め方だと思います。

 

 

まとめ

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知識を増やす事と深めること

繰り返しになるけど、普段の仕事を頑張っていても絶対に知識は広がらないし、経験を積まないうちに無理に知識を深めようとしても絶対に深まらない。無理に深めようとしてもうまくいかない。

 

ということで、とにかく普段は概要レベルの理解にとどめて浅く知識をつける実務で利用するチャンスが訪れたら徹底的に周辺を深める、というのが恐らくやりやすい方法。これを繰り返す事ができれば、経験を2つ積めばπ型になるし、いくつも積んでいけば韮にだってなれる。

 

 

ということで、普段から広げチャンスが来たら深める、という感じでみんなで賢くなりましょう。今日のところは以上です。

 

 

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