データエンハンサーの戯言置き場

データサイエンティストを挫折した人がデータとアナリシスのエンハンスメントについて考える

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このページは初めての方に向けた自己紹介とその他諸々のページです。よしなに。




自己紹介

某インターネット企業にてデータアナリストを経てデータサイエンティストになれず、データエンハンサー(自称)、アナリシスエンハンサー(自称)をやっております。 ブログの内容は個人の意見・見解であり、所属組織の意見・見解とは異なる事があります。




データエンハンサーとは

自称です。

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文系のプレゼンと理系のプレゼン

「営業のプレゼン」と「研究者のプレゼン」と言い換えた方が正しいかもしれない。

 

何で急にこんな事を書くかというと、

一昨日〜昨日にかけて会社で、

経営課題と解決策をプレゼンする的なことをやる合宿的なやつがあったんですね。

 

で、色んな人のプレゼンを見ていく中で思った事。

いくつかプレゼンを良くするためのテクニックみたいのはあるだろうけど、

そういうのはいくらでも本あるだろうし別にいいとして。

 

「感性」と「論理」の2点、大きく、2つの重要な要素があって、

プレゼンテーターはこの2種類に分かれるんじゃないかなーと思うわけです。

 

感性型プレゼンテーター

とにかく、発表者を、プレゼンを見栄え良く、格好良く、魅力的に見せようとする人。

多分、「論理」をあまり学ばなかった人がその論理性を補うために進化していくと、

より「感性的に良い」プレゼンになっていく。

主に文系卒営業職体育会系美男美女に多いタイプ。

美男美女って書いたのもちゃんと理由があって、

彼らは何故美男美女なのかっていうと、「自分を格好良く/かわいく」見せる手段を

半ば本能的に持っている人たち。と、言い換えても良いかもしれない。

 

この種の人たちが作るプレゼンは、たとえ論理が多少通ってなくても、

その魅力が人を動かしていく事になる。

逆にある種宗教的なカリスマ性が生まれる事になり、

論理が通っていない時の危うさも当然はらむことになる。

 

論理型プレゼンテーター

研究者は基本全員こっち側。

こっち側の特徴は言うまでもないんだけど論理が通っている事を徹底的に説明する。

 

理系的な思考、科学に最も必要なのは「再現性」、すなわち、

誰かが実行したことは他の誰がやっても真似できる、という事が最も重要で。

言い換えると、手順を一つでも間違うと、その論文には価値が無くなってしまう。

だからこそ、自分のやったことを「正しい手順で」説明する事に最も意味があ。

 

そういう、徹底した論理の中で生きている人たちのプレゼンは得てして、

論理として「正しいプレゼン」になる。

 

この種の人たちが作るプレゼンは、とにかく正しい。

ただし、その正しさが相手に伝わるかどうか、は別の話になるので、

それは同時に「つまらない」プレゼンになる可能性をはらみ、

つまらなければ人を動かす事はできない。

 

どちらが正しいか?

ここからは推測。

まぁ、どっちが正しいとかそういうのは時と場合によります、ということなんだけど。

 

プレゼンの目的は得てして、そのプレゼンにより誰かを動かす事が目的になる。

 

で、多分。

感性型プレゼンをする人は、感性型プレゼンをする人に動かされるし、

論理型プレゼンをする人は、論理型プレゼンをする人に動かされるのだと思う。

 

もう少し突っ込んだ言い方をすると、

「自分の理解できる範囲の中で」という一言を付けると良いのかもしれない。

論理型プレゼンは、相手がその論理について来られない時にちんぷんかんぷんなんですよね。

 

これ、去年某大学の講義した時に思ったんだけど。

めちゃくちゃ賢くて、めちゃくちゃ論理的に正しい人が技術を説明する授業は、

学生がついてこられなくなるから面白く無いんですよ、学生にとって。

 

逆に、論理的に優れたエンジニアとかが感性重視の偉い人のプレゼン聞くと、

突っ込みたいところが多くなりすぎて全然動こうという気になれなかったりするんですよね。

「まぁ良いけど何言ってんのか全然わかんねぇ」みたいなことになる。

 

結論

ということで、結論。

色々考えたんだけど、「本当に頭の良い人」を動かしたかったら

「本当に頭の良いプレゼン」が必要なんだけど、

それ以外の人は大体カリスマ的、感性的な魅力の方が効用高いんだろうな、と思いました。

言い換えると世の中の大半はそんな頭良くないので頭の良さをアピールするプレゼンは逆効果になりがち。

今の部署みんな賢いから気づかなかったけど、一歩外に出たら全然違うのでした。