データエンハンサーの戯言置き場

データサイエンティストを挫折した人がデータとアナリシスのエンハンスメントについて考える

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自己紹介

某インターネット企業にてデータアナリストを経てデータサイエンティストになれず、データエンハンサー(自称)、アナリシスエンハンサー(自称)をやっております。 ブログの内容は個人の意見・見解であり、所属組織の意見・見解とは異なる事があります。




データエンハンサーとは

自称です。

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Twitterがコマースに参入でエンタメが一番得するんじゃねって話。

ご挨拶

さて毎回お久しぶりですがお久しぶりですごきげんよう。
散々前から言われていたTwitterのコマース参入がされますが。
誰が一番得するのか、って考えたらエンタメ系じゃないのかなーと思ったのでその辺を思考整理。

記事

記事リンク置いておきますね。

とりあえずTechCrunch。

エンタメ消費の現状。

さて、まずはエンタメ消費についてまとめてみます。
資料としては一応この辺 データベース消費 - Wikipedia を置いておきますね。
(W氏教えてくれてありがとう)

 

エンタメの消費行動って、所謂データベース消費という消費のされ方をしていて、
最近になってそれがとても顕著になっているのだと思います。

 

どうせ資料貼っても誰もリンク飛ばないと思うので説明しますね。
データベース消費っていうのは、簡単に言うと、人は"物語"を買うのではなく、
その物語の構成要素を買うのだ、と。

このwikipediaの例(というか多分東浩紀の本の中の例)で言うと、
人は「エヴァンゲリオン」という物語ではなく、「綾波レイ」というキャラクターを消費するのだ、と。
エヴァの物語そのものとは切り離されて二次創作される、という消費のされ方。

 

最近だと進撃の巨人なんかはまさにそういう消費のされ方をしていて、
コンビニにちょっと行ってみると2軒に1軒くらいは進撃の巨人パッケージのお菓子がおいてあったりする。
(観測範囲は僕の行動範囲内で)
このお菓子自体は進撃の巨人の物語とは勿論何の関係もない。
たまに「サシャの肉」というシーンだけ切り取られていたりするが、
お菓子のパッケージにはその物語は存在しないわけです。

 

他にもアナと雪の女王では Let It Goという曲だけが物語と切り離され単独で消費されたり、
パズドラとかポケモンとか妖怪ウォッチとか全部単独の"モンスター"だけが切り取られて消費される。
音楽の範囲でもアイドルなんかはその傾向が顕著で、AKBというグループではなく消費単位はその中の個人ですよね。

 

エンタメ業界ではメディアミックスという言い方をされるけれど、
これってベースとなるコンテンツから、その構成要素だけ取り出して別の商品化する、というプロセスを踏むことが多い。

一方従来の小売とかECとかは。

基本的に、上記の消費スタイルにあってないですよね。

アナ雪の、映画館のチケットはわざわざ劇場で、
DVDやCDはわざわざタワレコで、
スマホケースはわざわざビックカメラで、買うわけです。

そんなの全然親切じゃないじゃないですか。
そりゃーAmazonに持って行かれますよね、Amazonなら(チケット以外は)全部揃うし全部レコメンドしてくれるもの。

 

(余談)

唯一、こういう消費スタイルに合わせて成功しているのが、
ヴィレッジヴァンガードではないかなーと思うわけです。
ヴィレヴァンにはジョジョコーナーがあったりして、
ジョジョコーナーにはジョジョのステッカーとか売ってるわけです。
ステッカーコーナーはそれはそれで別にあるのに、ですよ。

ヴィレヴァンが「遊べる本屋」たりえるのはここではないかと。

 

話がそれましたが、基本的にこの手の消費って、
楽天やY!ショッピングみたいなモール型では、ショップ自体がそういう構造にならない限りは、
こういう商品提供スタイルって出てこないんですよね。

 

でもこれってTwitterだったらそういう"要素消費"との相性が凄くいいんじゃないかなーって思うのです。

 

何故Twitterと要素消費の相性がいいのか。

Twitterフォローする時って、基本的にコンテンツ単位でフォローしますよね。
例えば本にしても、紀伊國屋書店(新宿)のフォロワーが約22,000。
(池袋ジュンクがこれより下だったので他ちゃんと調べてないけどまぁこんなもんかと)
それに対して作家個人のツイッターのフォロワーは桁が1つ違うわけです。

 

つまり、Twitterという場所は入れ物単位ではなく、
コンテンツ単位、クリエイター単位で情報を集める、という場所になっているわけです。
「本」とか「CD」とか、そういう単位で情報を集める場所ではない。

 

そういう場所で商売をすると、自然とコンテンツ単位での消費になっていくのでしょう。
アーティストなんかまさに丁度いいですよね。
Twitterでフォローしてもらってる自分のファンに対して、
全てのコンテンツ、グッズを1箇所で販売できるわけです。
読んでる側も、いつもの情報収集日課の延長で、気付いたら買い物をすることになる。
なんともユーザ本位と言えるのではなかろうか。

弱点

Twitterでの消費の弱点は、アーカイブができないところ、ですかね。
基本的にTwitterはフロー情報なので、流れてきたその瞬間に買わないと、
買う側も売る側もチャンスを逃すことになるので、
このタイミングが結構ネックかなぁとは思っていたりして。

きっとtogetterみたいな形で商品をまとめる外部サイトが出来たりするんじゃないかなーと思ったりはする。
でも後から検索するならわざわざTwitterである必要もないので、
どこか別の所で店を持っている人たちが、ついでにTwitterでも、という形になるんですかね。

 

対抗策

Twitter以外の人がこのTwitterにどう対抗してくるか。
そこに関してはアイデアはあるけど僕は愛社精神の塊なので、自社内だけで展開します。
残念でした。

 

 

以上、反論、文句、悪口罵倒等は謹んでお受けしますので是非。
何らかの思考材料になれば幸いでございます。