データエンハンサーの戯言置き場

データサイエンティストを挫折した人がデータとアナリシスのエンハンスメントについて考える

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自己紹介

某インターネット企業にてデータアナリストを経てデータサイエンティストになれず、データエンハンサー(自称)、アナリシスエンハンサー(自称)をやっております。 ブログの内容は個人の意見・見解であり、所属組織の意見・見解とは異なる事があります。




データエンハンサーとは

自称です。

lucies.hatenablog.com




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【読書記録】AI vs 教科書が読めない子どもたち

 

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

 

 話題になってたやつ。

著者は「東ロボくん」で話題になった新井先生。東ロボくん=東大入学を目指した人工知能ね。

東ロボくん - Wikipedia

 

正直、「AI本」として読むのであれば別にこの本である必要はなくて、松尾先生とかの方がちゃんとAIにフォーカスされてて良いと思う。 

 

AI vs~は、どちらかというとAIについて、というよりもAIと人間の「知性 」についての実験・研究の本。

ちょっと前にツイッター

togetter.com

これとか話題になってましたが。読解とは何なのか、どういう読解がAIにできないのか。それに対して人間はどのくらいが読解できているのか。という、読解力をベースにした議論。

 

知識が中心の理科・社会、ルールベースの数学は人工知能でもかなり精度高く解けるのだけれど、英語と国語は抽象性が高くて人工知能には解けない、というのがこの本のスタート地点。なぜ言語は解けないのか、どういう読解ができないのか。というのがいろんな観点から考察されている。上のTogetterの問題はそのうちの一つ。

 

こういう読解能力って人工知能には確かに解けないけど、でも人工知能以下の人間っていっぱいいるよね、という話で。国語の偏差値が57くらいだったので、受験生の半分以上が人工知能以下の読解力しか持たない。

 

ホワイトカラーの仕事が今後AIによって奪われる、という話があるけれども。じゃあどの仕事が奪われるの、っていうと、こういう「読解力がなくてもなんとかなる」仕事であって、抽象と具体を行き来するような考え方ができるかどうかがかなり影響してくるんだろうなあと。

 

いろいろ考えることはあって楽しい本ではありました。