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何となく脳汁を垂れ流す

データサイエンティスト見習いの卵補佐が少ない脳みその絞り汁をヘンゼルとグレーテルの如く点々と垂らしていくブログ。

【読書記録?】AIの遺電子

読書

 

 基本的に漫画とか映画とかの紹介は、数を絞る方向でいるんですけど。これはちょっと別格というか、やっぱり気になるものなので書きます。

 

こないだ、イヴの時間 という映画を紹介しましたけど。同じようなジャンルで、AI/人工知能/アンドロイド/ヒューマノイドといったテクノロジーが存在する世界の日常を描いた作品。イヴの時間が、"強い"人工知能が存在する一方、その人工知能はあくまで人間の道具に過ぎないのに対し、AIの遺電子の世界では、人工知能に人権が与えられ、法律でその能力や使いみちを制限されているような世界観。

 

イヴの時間 ではアンドロイドに人権が与えられていないのに対し、AIの遺電子では一部が認められているあたり、イヴの時間のちょっと後の世界、というようにも見える。

 

中身はと言うと、人工知能が発展すると、人間は現代とは違う悩みを持つようになり、AIはAIの悩みを持つようになる。その色々な悩みを、1話完結で、解決したり、解決できなかったり。そういう話。

 

個人的にこの作品が面白いと思うのは、人工知能にもいくつもの種類があって。人間と同じような見た目で同じように活動する"ヒューマノイド"や、"プログラミングされた"会話能力だけがあるぬいぐるみとか、人間と同じような見た目で同じように活動するけど自分の意思を持たない"ロボット"とか。そういう、知能や見た目による微妙な差を、十数ページの物語として簡潔に表現しているのがとても印象的。

 

人格のバックアップは許容されるべきか、ロボットの五感はどれだけ人間と近づくべきか、人間は人間に近いものにどのような感情を抱くのか。SFスーパーバトルものとか、SF大冒険譚とかと違う、近未来の日常における倫理の物語は色々な学びと疑問を与えてくれる気がしますね。