木に竹は接げない
【読書記録】賢者のリーダーシップ 2
引き続きこちらの本を読んでおります。
P44。
だけど、トヨタはトヨタ式でやったわけです。 その考え方の原点にあったのが、「木に竹は接げない」という考え方です。自分たちは木だと。そこに竹を接ごうとするから組織がだめになるんだという考え方がトヨタにはある。
本の中では、 トヨタが海外で展開する際に、「トヨタ」という組織と海外の文化的事情をどこまで「接ぐ」か。という点で触れておりました。
これ結構プロダクトでも一緒じゃないかな、と思うんですよ。最近はアジャイルだリーンだという手法が語られる事で、とりあえずスモールスタートしてあとは継ぎ接ぎしていけばいい、みたいな事が起こりがちな気がしますが。ベースが何か、によって継ぎ接ぎが上手く行くことも上手く行かないこともそりゃあ有りますよ、と。無理やり機能を追加していくと、結局どこかでフルリニューアルが必要になる。
まぁこの辺りはバランスの問題なので、長期的な視野に依存しすぎるとその分将来のリスクは大きくなるし、逆に短期的な施策ばかりだと本質的な変化が怒らず、イノベーションが起こらないという事にもなる。バランス。ちょっと遠くを見ながら、でも、目の前の一歩は確実に踏み出す。結構絶妙なバランス感覚が必要なところだなぁと最近は実感しております。
継ぎ接ぎができるのかどうか、見極めは重要。