【読書記録】シグナル:未来学者が教える予測の技術
お久しぶりになってしまった気がする。読んだ。
何か、「予測の技術」っていうところと、先日読んだシグナル&ノイズのせいで、 最近流行りのAIやら機械学習やらそういう話の本かと思って買ったんだけど全然違った。割りと本はカバーとタイトルと評判とフィーリングで選ぶ派です。
で、どういう本かと言うと、タイトルの通りで、未来を予測する本。ドンピシャで未来を予測する、というものではなく、確実な未来から殆どありえなそうな未来まで、色々な視点で未来に至るまでの道筋を考えるための思考法、という感じ。
著者が日本に住んでたという事もあって、結構日本に馴染み深い話題とかも出てくる。序盤は任天堂とソニーを対比させながら、それぞれの会社がどう成功/失敗したかを語っていたり。そういう意味では読みやすいと思う。
この"未来予測"の技術の欠点は、この技術が正しいのかどうかという検証が超長期でしかできない、ということかな。確かにもっともらしい事は書いてあるし、色々なフレームを使ってビジネス環境の整理をしているのだけれど。それで成功するのかどうか、本当に予測できるのかどうかは検証できないので言ったもんがちみたいなとこある。
あんまりこういう超長期でビジネス環境の変化を予測/推測することを生業にしている人っていないとは思うんだけど、まあときにはそういう考え方も必要だよね、くらいの読み物としては悪くないのではないかなあと思います。