【読書記録】仮説思考
はい。定番のやつ。何気に初めて。
読んでみて感想は、一言で言うなら、イシューからはじめよにすごい似てるな、っていう。
こっちのが後の出版なので、イシューからはじめよ、が仮説思考に似ているのかもしれない。
ようするにどちらも同じで、いかにして作業量を減らすか、知的生産を効率的に行うか、ということを書いている。前者がBCG、後者はマッキンゼー。コンサル的な思考法を追求していくと、ある程度似たようなところに落ち着いていくのだろう。
効率的に作業をする、生産性を上げるというのはシンプルに、outputの価値を上げるか、inputの価値を下げるしかないわけで。仮説思考は特に、inputを効率よく下げていく方法について書かれている。
一言で言ってしまえば、何かを検討する時に、検討する意味のあるものから順に、あるいはインパクトの大きいものから順に検討しなさい、というだけである。全領域を検討するのではなく、局所的に検討する。今書きながら思ったんだけど、最適化アルゴリズムみたいなイメージかも。遺伝的アルゴリズムとかみたいな。局所探索。
で、その局所を見つけるために、仮説を立てましょう、という話。あるいは、仮説をたてることで、局所が見つかるようになります、という事でもある。
個人的には、結構こういう思考回路をたどることは多くて、(仮説を立てる、というよりも妄想する、という言葉の方がしっくり来るけど)選択肢によって将来何が動くのか、という妄想を掻き立てるのは結構楽しかったりする。というのと、イシューからはじめよに似てるな、と思ってしまったので、この本を読んで腑に落ちる、とか勉強になる、とかよりも、まあ当たり前だよね、という感想になってしまった。
またそのうち読み返そうと思うよ。