【読書記録】「これからの世界」で働く君たちへ
伝説の元アップル・ジャパン社長の40講義 「これからの世界」で働く君たちへ
- 作者: 山元賢治
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/04/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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落合陽一の本とタイトルがかぶるけど違うやつです。
これも長らく積んであった本。山本さんの存在を初めて知ったのは、大学院の時の授業だったのだけれど。その講義が滅茶苦茶強烈で、エネルギッシュなのがすごく印象的でして。後日、家の近くの本屋でこの本を見つけて即買いしたんですよね。即買いした割に4年ほど寝かせたわけですけれど。
本の中身も結構インパクトがあって、「ジョブズはトリッキーではない、基本に忠実だったんだ」と、前書きで述べている時点で、あ、この本を書けるのはこの人だけだな、って感じがしてとても良かった。
中身は、現代の、「グローバル化済の世の中でどう戦うか」という感じ。タイトル通り40個の小テーマで、現代の働き方、グローバルの価値観と日本の価値観の違いとかについて語られている。
これは結構ずっと思っていることなのだけれど、グローバル化だ!って言われ始めてから20年、未だに日本がグローバル化しないのは英語力とかビジネススキルの問題じゃないと思うんですよね。
やっぱり思うのは、日本人がいつまで経ってもグローバル化できないのは、英語力でもビジネススキルでもなく、文化と価値観にあると思うんですよね。
— 愁 (@shoohnalmie) 2017年12月17日
というツイートもしたんですけど。
例えば労働時間に対する考え方とか。例えばLGBTに対する考え方とか。例えば喫煙に対する考え方とか。もちろん生産性に対する考え方も。細かい日本の文化、価値観の一つ一つが全部、グローバルで戦う環境になっていないんですよね。
守るべき伝統と、そうじゃないもの。既得権益と、自由競争の問題。国内のそういう、「変わりたくない人たち」「変わると損をする(と思っている)人たち」が、日本を今の、うっすい希望と無気力と諦観に包んだ状態にしていると思うんですよ。
変化を恐れるのではなく、変化しない事を恐れ。今あるものを失う事よりも、新しいものが手に入らなくなる事を恐れるべきであって、そういう未来志向で生きないといけないな、って思いますよね。
何か本の中身とずれていく気がするんだけど、要するにグローバル化について本質的に考えたことが無い人は読んでみると良いと思うよ。