データエンハンサーの戯言置き場

データサイエンティストを挫折した人がデータとアナリシスのエンハンスメントについて考える

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自己紹介

某インターネット企業にてデータアナリストを経てデータサイエンティストになれず、データエンハンサー(自称)、アナリシスエンハンサー(自称)をやっております。 ブログの内容は個人の意見・見解であり、所属組織の意見・見解とは異なる事があります。




データエンハンサーとは

自称です。

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報酬よりやりがいよりまず敬意を払え

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Twitterでよく見る議論、というか一方的に拡散されるツイートに、「企業が金を出さない、金を出さない企業はおかしい」的なやつがある。給料出さないのに人材を欲しがる、とか、やりがい搾取だ、とか。だから技術者が海外に流出するんだ、とか。絵師な方々がよく怒っているイメージが個人的には強い。

 

個人的には、こういう、「報酬出さない人間はおかしい」というスタンスに対してはもっともだと思うし、やりがい搾取だ、という気持ちもわかるし、技術の海外流出を食い止めるべき、という考え方もわかるんだけど。でもこの手の問題は、そういう表面的な数字の話よりももっと根深いところにあるよな、と思うわけです。

 

根深い原因の1つが、タイトルにあるように、敬意の問題。専門職を低賃金で使おうとする、とか。外国人研修生を安く使おうとする、とか。こういうのって相手に対する敬意が根本的に欠けてると思うわけですよ。相手を一人の人間として扱い、決して偉そうな態度を取ることなく客観的に、冷静に、あるいは情緒的にでも判断することができれば、敬意が生まれ、敬意を表す手段として報酬というのが付いてくるのではないかと。

 

逆に言うと、敬意がちゃんとあれば多少低賃金でも人は付いてくると思っていて、夢を語り、なぜ低賃金なのかの説明をし、将来的には賃金の向上を目指していることを伝えられるのであれば、人はついてくると思うんですよね。ベンチャーとかそうあるべきだし。

 

「敬意」というのは結構根深い人権に対する一般的な考え方であり、常識の部分だと思うんだけれども、この常識というか、道徳のようなものはどうも日本では育ちにくいように見える。外国人に対する敬意、自分より若い人に対する敬意、努力や才能に対する敬意。

 

適切な敬意を持てない、ということは同時に適切な評価もできない、という事でもあって、経営者、あるいは人事の能力不足、と言ってしまえばそれまでなのだけれど。こういう、根本的な体質というか、文化というか。そういう根本の価値観がまだまだグローバル化していないよなあと思うわけです。

 

体育会系価値観というか、変な調子に乗った部活とか、中学校の奇妙なローカルルールとか、そういうのが未だにのさばってるせいで、妙な価値観が凝り固まってしまったのじゃないのかなあと思ったりするんだよね。変な人間はどんどん駆逐しないとだめだよね。怒鳴り散らすだけで他党の人に敬意を払わない国会議員とか。