【読書記録】意思決定のための「分析の技術」
意思決定のための「分析の技術」―最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法 (戦略ブレーンBOOKS)
- 作者: 後正武
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 1998/12/01
- メディア: 単行本
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分析の本。タイトルの通り。ちょっと古いんだけど、上司の上司の座右の書、だそうで、これは読まざるをえないな、という感じで読んだところ。
著者は元マッキンゼーの人で、今は引退したのかな、さすがマッキンゼーという感じのするまとまり具合。分析ってビッグデータブーム以降それなりに注目されて、猫も杓子も分析分析言ったりするわけだけど。意外と分析とは何か、とか。基本的な手順とか、まとまってる本あんまりないんですよね。その中でもこれはかなり色々網羅されていてよかったと思います。
どちらかというと、98年の本だからしょうがないんだけど、当時のメーカー系の分析をイメージされたものが多くて、なんかこれをもう少し現代向けに落とし込んだものとか無いかなあとか思うんだけど割と無いんですよねえ。
最近の分析っていうと、やれ機械学習だの人工知能だのみんな言うんだけど、こういう分析の普遍的な基本手順をすっとばして手法から入るの、とても良くないですよね。
この本が素晴らしい、というのはそうなんだけど、個人的にはイシューからはじめよとか(これもマッキンゼー由来の人だ)を組み合わせて読むと理解が深まるというか、更に整理されて良いかなあと思います。