【読書記録】データサイエンス超入門
データサイエンス超入門 ビジネスで役立つ「統計学」の本当の活かし方
- 作者: 工藤卓哉,保科学世
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2013/11/07
- メディア: 単行本
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読みました。あんまりオススメはしないやつ、って感じですね。
作者はアクセンチュア等々でデータサイエンスを仕事にしていた人。感想を一言で言うなら、「帯に短し襷に長し」という感じ。あえて悪い言い方をするなら、「学者の真似事をしているビジネスパーソンが書いた本」。
データサイエンス、統計、機械学習といったバズワード的になっているものを体系的に整理しようとしているんだけれど。そして実際に整理されているのだけれど。この体系が、どこかの組織で作られたものの引用なのか、「アクセンチュアではこう考えている」なのか、「筆者の持論」なのか。その辺が明確にされていないので、どこからどこまでを信頼していいのか、があまりよくわからない感じ。
あと、突然論理展開が超飛躍するところがあって、とてもポエミー。サイエンスを語るはずの本で論理の飛躍は致命的な気がするけどね。持論を語る本なのか、事例を語る本なのか、研究結果を語る本なのか、その辺がはっきりしないのでとてももったいないという感じ。きっと何かを紹介するのが目的なのだけれど、何を紹介したいのかわからないのですよね。なのであまりオススメはしない感じ。
一方で、統計的な"手法"とかは網羅されているようにも見えるので、この中から手法と事例だけかいつまんで学べるとこを探す、みたいな読み方をするのが良いのかなーと思います。入門書的なものを読んだのは初めてだったので他のと比較しようが無いんだけど、入門書のようなものを書くのは難しいのかもしれない。データサイエンスの入門って統計学の応用とかになっちゃいそうな気もするし。
いずれにせよ、もう少しいい本がきっとあるはずなので探したい所存。