戦時と平時。
【読書記録】Hard Things 2.
引き続きこちらからちょこっと。
Kindle位置: 3804/4915
ビジネスにおける「平時」とは、会社がコア事業でライバルに対して十分な優位を確保しており、かつその市場が拡大しているような状況を指す。(中略)これに対して「戦時」は会社の存亡に関わる危機が差し迫っている状態だ。
この本では、最初から最後までいくつもの場所で、
「戦時のCEO」と「平時のCEO」を対比し、
特に「戦時のCEO」について文面の多くを割いている。
一昔前、日本企業は大半、「平時」だったのだろう。バブル前までは。
高度経済成長によりあらゆる「市場が拡大」しており、
「トヨタ生産方式」のような形で様々な分野で優位を確保していた。
けれどもバブルが崩壊し、
効率的な大量生産は徐々に優位性を失い、
そのまま20年。
多くの日本企業で「戦時のCEO」というのは出てこなかったのだろう。
まぁよく言われてることをこの本に書いてあるような言葉で言い換えるならば、
きっと「平時」に慣れきった日本企業では、「戦時」の戦い方がわからなかったのだろう。
おそらく、ベンチャー企業などは大半が、その序盤で「戦時」を体験する。
けれども、そういう挑戦的というか、
危機的な状況に晒されるような環境、状況というのは日本には少ないのかもしれない。
それは平和なのだろうけど、きっと平和ボケというのも存在するのだ。
さて、今自分の置かれている環境はどちらなんでしょうね。
最近はどちらかというと戦いのある方を向いて生きたい気もしています。
というか平時の方向を向いて仕事するよりも、
同じ会社にいても戦時の部署はきっとあるのでそういう方向を向きたいですね。
以上、全体的には平時の大企業の若干火種の燻ぶる辺りからお送り致しました。