都知事選から見るソーシャルメディアマーケティング
まえがき。
さてお久しぶりですどうも。
本当はもっと色々書きたいのですが中々まとまった時間は取れないもので、
結局何ヶ月書いてないのやらわかりませんが、
何となく書きます。
テーマ。
最近は仕事ががっつりデジタルマーケ方面に偏ってきたので、その辺で。
ということで、都知事選と絡めて。
前提
このブログは都知事候補の政策や人柄などに対しては一切触れません。
あと当落予想に関しては多分にこちら
ネット選挙は残念でもねえけど: やまもといちろうBLOG(ブログ)
を参考にしております。
ソーシャルメディアマーケティングの種類。
さて、マーケティングへのソーシャルメディア活用、って言っても色々ありますが、
大体↓の3つくらいに分けられるんじゃないかと思っております。
- ソーシャルリスニング
- 広告・宣伝
- CRM
反論は受け付けます。所詮僕の浅知恵で整理しただけなので。
1って言うのは、どんなものが流行ってるか、どんなものが世の中で好かれるのか、調査するという方法。
投稿によって何かをする、ではなく、あくまで調査・分析の対象としてソーシャルメディアを見る。
最近結構分析系の商品が乱立していて面白いといえば面白いのだけどその辺は今日は触れない。
2は、そのまんま。「こんな商品出ました」「こんなキャンペーンやってます」っていう。
3は、例えばカスタマーサポート。「商品買ったけど上手く使えない><」って人を探してサポートしたり。他にも、皆が読んでて楽しくなるようなツイートやほっこりするツイートなんかもここに含まれる。コミュニケーションの為に使い、読者に寄り添う使い方。
都知事候補の使い方。
今回は舛添さん、細川さん、宇都宮さん、田母神さん、家入さん、+αのTwitterを調査の対象としますよ。
基本的に家入さん以外の候補はみんな、完全に2のタイプ。
見てみるとわかるけど、「告知」なんですよね、基本。
所謂プッシュ型の使い方なんです。
マス広告と同じように使っている。
これに対し家入さんは3に徹している。
先の参院選を振り返ってみると、
山本さんは2だけど、すずかんさんは3のタイプですね。
インバウンドマーケティングのご紹介
さてここで閑話休題的に、トレンド紹介のコーナーです。
最近ちょっと流行りの言葉で、「インバウンドマーケティング」というのがあります。
簡単に言ってしまうと、
今までみたいなマス広告、プッシュ型で「認知させる」のではなく、
顧客に自然と「見つけてもらい」「ファンになってもらう」事で、「長期的な関係を築く」ための手法、とでも言えばいいのでしょうか。
広告を好んで見る人、って相当まれじゃないですか。
ウェブ広告のクリック率とか、2%で凄いとか言われるんですよ。
98%は広告なんて興味ないんです。
大半の弱小バナー広告なんかは0.数%の戦いですよ。
みんなもわざわざ広告クリックしないでしょ。
そういう人たちに、プッシュ型告知 ド ン ! は通用しないんですよね。
だからこそ、対話して、長期的な視点で顧客を「育てていく」のが重要ですよね、
というお話。
ここまで書けば何が言いたいかは分かっていただけるかと思うのですが。
3の家入さん小泉さんすずかんさんは、非常にインバウンドなやり方だと思うわけです。
ちょっと詳細なデータは持ってないので根拠は無いのですが、
3の人たちってこの選挙期間中にネットでファンを増やしてるのかなーという感じがするんですよね。家入さんとか特に。
それに対し、2の人たちって元々のファンに対し告知をしている、という使い方かな、と。
誰かデータで補足してくれないかなこの辺。
2のやり方ってフォロワーは拡散するけど、フォロワー外は拡散しないが、3のやり方は2次3次の拡散が起こりやすいと思っているのだけどその辺も含めてデータが欲しい。
じゃあそれって効果あるの
「ソーシャルメディアを用いたインバウンドな方法でファンを増やせば都知事になれるか」
という問いに対しては、NOと答えざるを得ないかな、と。
何故かっていうとボリュームの問題。
一般的によく言われるのが、
「ネットならリアルでリーチ出来ない層にリーチできる」
ということ。
でもこれって、「リアルならネットでリーチ出来ない層にリーチできる」とも言えるわけです。
ネットの世界を中心にビジネスをしていると、こっちの視点が結構すっぽり抜け落ちちゃう人は多い気がしますが(僕の周囲調べ)。
実際、各候補者のフォロワー見てみると、一番多い田母神さんで20万強。
って事は、フォロワーが全員投票してもダメで。
その20倍以上の人をリアルで獲得しなければいけないわけです。ざっくり。
そう考えると当然、割くべきリソースの割合も自ずと決まってくるわけです。
今回都知事選だから投票権のある人の割合の話だけど、
これが商品を売る人だったら、
狙う市場によってリソース配分が変わるという話に華麗にすり替える事が出来ます。
という事で、最初の時点で「ネットに力を入れる」という方針を打ち出した候補は
残念ながら市場が見えていないので負け戦、という判断を下さざるを得ないわけです。
じゃあネットで何やってもダメじゃん
短期的にはダメです。
インバウンドなマーケティングが有効なのってあくまで、
「長期的な視点で」という前提があるので、短期間で多数を獲得しなきゃいけないようなものには向かないと思うのですよね。
これを長期的な視点で、「今回は負けたとしても次回につなげるんだ」という方向に持って行くならきっと価値があるのでは無いかと思います。
単純な得票数をKPIとするのか、活動によって「増えた」得票数をKPIとするのか。
どちらを選択するのか、で取るべき手段は違ってくるのかなーとか思いました。
蛇足と補足
今回インバウンドマーケティングを偉そうに語ってみましたけど実際の所多分ちゃんと自分の中では理解できてないんだろうなーとかは思ってるので間違ってたらコメントとか頂けると嬉しいです。
あと全く知らない人が勘違いするといけないので補足しますとインバウンドマーケ=ソーシャルメディアマーケではありません。詳しくは読んでみればいいんじゃないかな。
あと1のリスニングに関してはやってるかどうか判断できないので何とも。家入さんは積極的にやってる感あるけど。
色々言いたいけど言ってない事もあるけど加筆するのめんどいからこの辺で。推敲し始めるとキリがない。
まとめ
誰が都知事になってもつまらないスキャンダルで失脚する気しかしない