データエンハンサーの戯言置き場

データサイエンティストを挫折した人がデータとアナリシスのエンハンスメントについて考える

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このページは初めての方に向けた自己紹介とその他諸々のページです。よしなに。




自己紹介

某インターネット企業にてデータアナリストを経てデータサイエンティストになれず、データエンハンサー(自称)、アナリシスエンハンサー(自称)をやっております。 ブログの内容は個人の意見・見解であり、所属組織の意見・見解とは異なる事があります。




データエンハンサーとは

自称です。

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"情強"という驕り

<まえがき>
何かここ2日くらい身近に"情弱"という言葉が付いて回るので。

 

<main>
基本的に"情弱"という言葉があまり好きでは無いんだけど、そのきっかけになったのが、前に見た家入さん(@hbkr)のツイート。前の事過ぎて元のツイート見つけられなかったんだけど、

 "サービスを提供する人間が情弱なんて言葉は絶対に使っちゃいけない。"

って言ってたのが凄く印象に残っていて。要するに、そうやって斜め上から他人を見下していたら良いサービスなんて作れないよっていう事なんだけどさ。

 

多分、世の中で使われている"情強"とか"情弱"って言葉を見ると、圧倒的に"情弱"の方がマジョリティだと思うんですよね。その幅はあるにせよ。だって単純に年寄りのが多いじゃないですか、日本。海外に目を向けたらもっと情弱率上がりますよねきっと。

ドラッカーも言ってるじゃないですか、「すべては顧客から始まる」って。商品を提供する側が、顧客を見下してたらそりゃ何も生まれないわなーって思ったりするわけです。

 「お前が情弱だからうちのシステムを使いこなせないんだ」

これって、歪んだテニスラケットを

 「お前が未熟だからうちのラケットを使いこなせないんだ」

って言って売ってるようなものだと思うんですよね。モノだけに限らず、サービスだって、使いやすいところに自然と顧客は流れますよ。もっとわかりやすく言い換えれば

 「女の見る目が無いから俺がモテないんだ」

って言ってるようなものじゃないですか。最高に格好悪いパターンじゃないですか。

なんて事を考えていたら"情弱"とか"情強"とかそういう言葉を使えなくなりましたとさ。

(だから最近他人を情弱呼ばわりする奴を見ると「こいつモテなそうだなー」って思います)

 

<まーでも。>
世の中には"モンスター顧客"みたいな人もいるわけで。

 「猫を乾かすためにレンジでチンしたら死にました」

って言われてもねぇ。都市伝説らしいけど。それとか、

 「ラーメンが熱いから火傷したじゃないか」

って言われても「いやお前それはちゃんとふーふーしろよ」と。そうなるのでまぁ、顧客が全て正しいというドラッカー思考にも限界はあるわけですけれどね。

 

<まとめ>
 どんな分野でもそうだと思うんだけどさ。自分がある程度リテラシーあると、「わからない人」「知らない人」に目がいかなくなるんですよね。「自分は知っている、だから知らない奴が馬鹿だ」というのはただの驕りなんですよね。大学生が高校生を馬鹿にするのと一緒でさ。技術者が売れない商品/サービスを作る典型的なパターンの一つと言えますけど。最近の"情弱"という言葉の中に、そういう匂いを感じたりするわけです。

 だからこそ、逆に考えればいいと思うんだよね。情弱って言うからにはそこには絶対に解決すべき課題があるんだよ。その課題を解決することは、100%に近いくらいの確率でビジネスに繋がると思うのよね。それが「使いにくさ」なのか「危険」なのか、それとも別の何かなのかわからないけど、突き詰めると解決すべき課題になる。解決すると多分儲かる。上手くやればの話だけど。

なんつーか、優れたビジネスマンの"嗅覚"ってそういうところに向いてるんじゃないかなーなんてね。思ってみたりして。そんな感じ。