データエンハンサーの戯言置き場

データサイエンティストを挫折した人がデータとアナリシスのエンハンスメントについて考える

はじめての方へ

このページは初めての方に向けた自己紹介とその他諸々のページです。よしなに。




自己紹介

某インターネット企業にてデータアナリストを経てデータサイエンティストになれず、データエンハンサー(自称)、アナリシスエンハンサー(自称)をやっております。 ブログの内容は個人の意見・見解であり、所属組織の意見・見解とは異なる事があります。




データエンハンサーとは

自称です。

lucies.hatenablog.com




↓それでは最新記事をどうぞ↓



【読書記録】なぜ「戦略」で差がつくのか -戦略思考でマーケティングは強くなる-

 

 久々の読書記録。

読んでないわけじゃないんだけど、あんま書くことない本が多くて。その辺はまとめてどっかのタイミングで紹介します。

 

で、この本は久々の当たりかな、と。書いたのは資生堂の音部大輔さん。仕事で資生堂と関わりがあるので、なんか良いネタないかな、と思って読んでみたのがきっかけ。音部さん自身は、資生堂の人というよりも、P&Gやらダノンやらを渡り歩いてきたマーケターの人。

 

で、がっつりマーケ系の本なのかと思っていたらそうでもなくて。がっつり戦略の本、という感じでした。戦略の本って他に読んだことなかったので結構新鮮ではあったんだけど、これが他の戦略本とくらべてどう、という比較の仕方はできないのでまぁそういう感じで読んだ次第。

 

戦略とは、「目的達成のために資源をどう利用するかの指針」という定義付けをしているのだけれど、この考え方自体はとてもシンプルで応用がきく便利な思考だとは思う。どんな小さな個人的な行動でも、組織の大きな動き方でも、この思考が回るだけでとても効果的になりそう。

 

僕、このツイートが大好きなんだけど。まさにこの考え方って資源を効果的に殖やす方法そのものであって。こういう、資源を効果的に殖やすような考え方が仕事の上でもできてくるようになると、組織全体がうまく回るんだろうな。

 

ひとつひとつ咀嚼していくのはなかなか大変な本なので、またそのうち読み返そうと思う次第。

データと分析のイマドキのリテラシーと営業と技術の溝。

どちらかというと、頭の整理が出来ていないので、雑記。

 

今、営業とかどちらかというとビジネス職の人向けに、データの分析に必要なリテラシーについてまとめているのだけれど。これがとても難しいなぁと思ってるんですよね。

 

コンサルの人が書いたような、所謂「分析とは」みたいな本を手に取ると、それはそれでとても価値があって、当然よくまとまっているのだけれど。どうしても「イマドキ」の話をしようとすると、技術(テクノロジー)の話は避けて通ってはいけないと思っていて。そうすると、コンサルな人たちが書いた本だとどうしてもそこまで踏み込んだものってないんですよね。

 

じゃあイマドキのデータサイエンスの本とか中心にまとめれば良いのか、っていうと、基本的にこういう本って初学者向けの本でも「技術初心者」向けなので、「手を動かしてみましょう」なんですよね。「手を動かしてみましょう」はどうしても営業職のひとたちにとっては流石にハードルが高すぎるという。

 

というところで、要するに、「テクニック」を身につけたり、「テクノロジー」を使えるようになる必要は無いけど、理解を深める必要はある人達、に対する平易な説明、というのはとても難しいなぁと思うわけです。

 

あくまで営業とかマネジメントはそっちが本職なので。機械学習を自分で手を動かしながら覚えていく、というようなことは、「あってはいけない」とは言わないけれど、「そこに時間使うべきじゃない」とは思っているのです。けどイマドキの分析を売りにしてる会社なので、そこを避けては通れないという、このなんとなく矛盾したような感じ。

 

ざっくり課題感でいうと、どうしてもビジネス職と技術職での認識があってなさそうなところが結構あって。

  • そもそもエンジニアとデータサイエンティストとアナリストが一緒くたになってる
  • だからエンジニアの上位互換がデータサイエンティストだと思ってたりする
  • アナリスト=エンジニアだと思ってたりもする
  • 機械学習人工知能とエンジニアリングの違いも当然わかってない
  • ましてやここと統計学との関係なんか全くわかってない
  • もっというと数学的なんか無関係だと思ってるか、中学校以来思い出してない。
  • サイエンスとエンジニアリングの違いも当然わからない
  • 下手すると「分析」と「機械学習」も同じだと思ってる
  • このレベルなので当然、機械学習には教師ありと教師なしがあって~とかいっても伝わらない
  • そもそも社内用語と社外でも通じる用語の違いもわかってない
  • そうなると社内用語を平気で営業プレゼンに持っていったりする
  • 技術用語は基本なんとなくしかわからない。TeradataとHadoopの違いがわからない。
  • だからteradataでhadoop使えるんじゃないですか?とか聞いてくる。
  • そういうレベルの認識だからhadoopは大きなストレージだと思ってる

とかとかとか挙げればきりがなくて、この辺りの認識がきっちりすり合わないといつも不毛なディスカッションになるし、当然よくある営業と技術者の溝がなかなか埋まらないところだよなぁと思うわけです。特に、エンジニアにもこういう種類があります!というレベルの理解すらない、というところに気づいていない技術者、結構多いと思うんですよ。

 

というわけで、このあたりは営業に勉強しろっていうよりも、技術側が噛み砕いて都度説明をしなきゃいけないんだと思うんですよね。技術側は噛み砕いて説明する、ビジネス側は理解しようとする姿勢を見せる。当然、ビジネスについての理解は役割分担逆にして同じ事をする。っていう。

 

とりあえず僕は技術という言葉にtechnologyという意味とtechniqueという意味が含まれてる、というところから説明しないとなぁ、と思うんです。エンジニアというのは専門職なので一人ひとり専門が違うんですよ、という話が次。

 

ということで同じお悩みを持っていて解決策を考えてる人とは仲良くなりたい次第。参考になる本とかあったら教えてください。悩みは尽きない。

【読書記録】コトラー マーケティングの未来と日本

 

コトラー マーケティングの未来と日本 時代に先回りする戦略をどう創るか

コトラー マーケティングの未来と日本 時代に先回りする戦略をどう創るか

 

 はい久しぶり。本を別に読んでないわけではないのだけど、こうやって記事にするほどでもねーな、っていう感じの本ばっかりだったのでブログにまでは書いていない感じ。そのうちまとめて公開します。

 

で、この本の話。私、マーケの仕事してるのにコトラーを読んだことが無いという恥ずかしいタイプの人間だったのですけど、ようやく初コトラーを読みまして。初コトラーがこれで良かったし悪かったなぁという感想であります。

 

どちらかと言うとコトラー=マーケティングの神様というイメージなので、日本企業のマーケティングの手法だったり事例を海外企業と比較しながら語ってくれるのかなぁと思って買ってみたんだけど何か思ってたのと違っていたので割と残念な気持ちでした。

 

中身は、1/3がコトラーの自己紹介、1/3がマーケティングの概論、1/3が社会と経済の話、というくらいの感覚でした。あんまり印象に残る部分が無かったなぁという感じ。

 

一番印象的というか、考えなければいけないのはマーケティング1.0~4.0までの流れというか、進化というか、単なるステップなのかもしれないけど、この4つの概念かなぁと。特に4.0は自己実現のためのマーケティングが重要、という話で。単なる利便性やイメージ戦略だけじゃなく、それによってどういう人生が実現できるのかという更に上位に向かっている、という話は納得感もあるし同時に興味深いところ。

 

マーケティング4.0について初めて語られた本、という事で、その部分では読む価値あると思うんだけど、一方で1-3について自分がちゃんと理解していないのと、この本自体が4.0を語るための本では無いのでとても残念な感じがする。

 

今後きっと4.0を語るための本を出してくれると信じて、その時にはまたちゃんと読もうかと思います。あとマーケティングマネジメントとかもちゃんと読まなきゃなって思う所存。